周りに気を遣い過ぎて、外から帰ってくる頃には、ぐったりと疲れていませんか？
何かと相手に合わせる事が多く、人の気持ちに流されやすい、そんな感受性の強い特性を持っている方は、生きづらいと感じているのかもしれません。
HSP（ハイリー・センシティブ・パーソン）とは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質を持った人」という意味で、先天的な気質、生まれ持った性質で、脳の「扁桃体」と言われる部分の働きが強いと言われています。
扁桃体は、感情を司る部位になる為、特に不安や恐怖などを感じやすく、脳が興奮しやすい状態で、人よりも感覚のアンテナが鋭いという事があります。
HSPの性質傾向
HSPは病気ではありませんが、日常生活の中においては生きづらさや、ストレスを感じやすく、気持ちが内向きになりやすいのが特徴です。
「深く処理をする・過剰に刺激を受けやすい・全体的に感情の反応が強く、共感力が高い・些細な刺激を察知する」など４つの特性が全て当てはまる事がHSPであると定義されています。
①些細なことでも、深く考えすぎてしまう
・一を聞いて、 十のことを想像し、 考えられる
・調べ物を始めると深く掘り下げ、 その知識の広さを周りに驚かれる
・お世辞や嘲笑をすぐに見抜いてしまう
・物事を始めるまでにあれこれ考え、 時間がかかる
・その場限りの快楽よりも、 生き方や哲学的なものごとに興味があり、 浅い人間や話が嫌い など
②過剰に刺激を受けやすい
・人混みや大きな音が苦手
・友達との時間は楽しいものの、 気疲れしやすく帰宅すると、 どっと疲れている
・映画や音楽、本などの芸術作品に感動して涙を流すことが多い
・・世間的に些細なことでも過剰に驚いてしまう など
③全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
・人が怒られていると自分のことのように感じ、 傷ついたり、 お腹が痛くなったりする
・悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、 自分も傷ついてしまう
・人のちょっとした仕草、 目線、 声音などに敏感で、 機嫌や考えがわかる
・言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる など
④些細な刺激を察知する
・冷蔵庫の機械音や時計の音が気になってしまう
・強い光や日光のまぶしさなどが苦手
・コンビニの匂い、 タバコの臭いで気分が悪くなる
・カフェインや添加物に敏感に反応してしまう
・肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できないほど気になる
・第六感や直観に優れている など
HSPの理解と捉え方
上記の傾向があると気付いた事で、気に病む必要はありません。
HSPはあくまで「気質」であり、5人に1人程度の割合でいるのです。
生きづらいと感じてしまうのであれば、HSPの傾向をよく理解し、周りの環境と上手に付き合えるよう対処方法を用意するのが良いでしょう。
もともとの気質を変えるのは困難なため、自分の傾向を受け入れ、心地良い環境を自分で築いていく事が出来れば、HSPであっても生きづらいと感じる事は少なくなるでしょう。
また、環境の変化や考え方が変わると、気になっていた事も気にならなくなる事もあるため、周りに注意を向ける事より「目の前の大切な事」に気を向けられれば、実力が発揮されたり、
自分の幸せを最大限に感じ取る事が出来るでしょう。
良い面と役割を見つける
「HSPだから自分はダメなんだ」などと自分を責めてしまいがちですが、この性質があるからこその魅力が沢山あるのです。
HSPの性質がある人は、人一倍感受性が強い為、芸術や創作作品に触れると、とても感銘を受けて心が豊かになります。
自分の好きな事や心地良いと感じる事なら、喜びや安心感を得られるでしょう。
また、相手の気持ちに敏感な為、人の心に寄り添えるような人の役に立つ仕事が向いているとされています。
短所もありますが、長所に目を向ける事が出来れば、生きづらいと感じる事も気にならなくなるでしょう。
環境と人付き合いを考える
他人の気分に振り回されやすく、対人関係に疲れがちなHSPの性質ですが、苦手だと感じるパターンが分かるようになれば、無理をして人付き合いをする必要もないのではないでしょうか。
人の気持ちに流されやすく共感能力が高い為、感情移入しすぎて喜んだり悲しんだり、人が怒られていると自分も怒られているように感じて、気分が落ち込んだり、相手に振り回されて傷ついたりしてしまいます。
自分の感情が安定して、波風立たない環境にいる事が出来れば、ストレスを感じる事も少ないでしょう。
どんな人付き合いをしていけばいいのか、どんな環境が心地良いのか自分で選択したり、工夫をして柔軟に対応してみましょう。
刺激と心地を考える
周りの大きな音や強い光、臭いや小さな音にも敏感なHSPの性質は、周りの変化を瞬時に察知する特徴があります。
冷蔵庫などの電化製品の音や時計の秒針の音など、些細な生活音が気になって夜眠れなくなってしまった事もあるのではないでしょうか。
あらゆる感覚が鋭いため、集中したい時に気が散って集中できなくなる事もありますが、刺激を感じないよう工夫をする事が出来れば、気になってしまうような大きなストレスは感じなくなるでしょう。
気分が楽しく感じる事を沢山見つけて、モチベーションを保ちましょう。
生きづらい時には
ストレスを感じている時には、どんなに工夫をしても気にしないようにしていても、周りの刺激や他人からの影響を受けて、更にストレスを強く感じて心が辛くなってしまう事もあります。
自分の感情が左右されるくらいなら、「一人になって、そっとしておいて欲しい」と思うでしょう。
そんな時は、自分の時間を最優先し、自分自身を優しく労わってあげましょう。
イライラしても、不安に思う事があっても、「どんな自分でも私は私」と思える事で、気持ちが少し安らぐのではないでしょうか。
アンテナは良い情報だけをキャッチし、自分の幸せのためにHSPの性質を活かしてみませんか。
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メンタルケアサロン心の翼 沼津店では、人間関係でのお悩みや心のケアをするサポートをしております。
一人で抱え込まずに、一緒に解決への糸口を探していきましょう。
