日常生活でストレスを感じない日はないでしょう。
現代社会では、身体や心は外部からの刺激で我慢が多く、ストレスが溜まりやすい環境ばかりです。
「ストレス」は小さなストレスからケアしないと、徐々に蓄積してしまい、突然限界を超えて鬱病をはじめストレス性障害などへ悪化してしまうでしょう。
疲れたと感じたら、我慢しないで「休息する」事です。そして、ストレスについてよく理解していく事で、心の回復へとケアが出来るようになるでしょう。
ストレス性障害の種類
ストレス性障害とは、ストレスによって引き起こされる病気の事で、 特定のストレスが大きく関連している事が分かっています。
●急性ストレス障害(ASD)
命の危険にさらされる突発的な事故、災害、他者からの攻撃、性的暴力などの重大な出来事の後に様々なストレス反応による症状がおこる障害の事を言います。
トラウマになる圧倒的な出来事(外傷的出来事)を経験して間もなく始まり、1カ月未満で消失すると言われています。
症状が1カ月を超えて持続する場合は、 心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されます。
●心的外傷後ストレス障害(PTSD)
トラウマになる圧倒的な出来事を経験した後に、その体験の記憶が自分の意志とは関係なくフラッシュバックのように思い出されたり、悪夢を見たりする事が続き、不安や緊張が高まったり、辛さのあまり現実感がなくなったりする状態を心的外傷後ストレス障害と言います。
心的外傷後ストレス障害は1カ月以上続きますが、 急性ストレス障害の続きとして発症する事もあれば、出来事から最長6カ月経ってから別に発症する事もあります。
●適応障害
社会生活をする上で特定のストレスに適応できず、気分の落ち込みや意欲低下、不眠や身体症状が出現するさまざまな症状を引き起こし、生活に悪影響を与える精神疾患です 。
原因となっているストレスが消失すれば、6ヵ月以内に症状も改善すると言われています。
ストレスはどこから
ストレスをケアするには、外部の刺激を取り除いてしまえば身体や心が回復するのではないかと思われがちですが、外部の刺激を取り除いただけでは、十分なストレスケアにはならない場合があります。
ストレスの原因を取り除いても、ストレスを受けた状態がしばらく続いてしまうからです。
また、ストレスの原因は外部からの刺激からだけではなく、私たち自身にあると言われています。
例えば、休みなく長時間労働でストレスフルな仕事から解放されても、「疲れが取れなくて身体が怠い」や「また仕事でミスをしたらどうしよう」「この仕事は自信がないから出来ないかもしれない」などと身体の不調や気持ちが不安になるとストレスになってしまうのです。
ストレスと上手く付き合うには
身体の疲労や感情の積み重ねが溜まると、外部の刺激がなくなってもストレスがどんどん大きくなってしまいます。
疲労やケガ、病気の際には、気持ちが落ち込んだり、不安やイライラした状態が続くので、まずは身体の休息を取りましょう。
また特に現代人は、身体を動かす事より感情を常に動かしている事が多い為、精神的に疲れやすいのです。
感情を動かし続けるとかなりのエネルギーを使い、ネガティブな事を考え続けていると更に体力も消耗してしまうでしょう。
ストレスは「休む」というサインなのです。身体も気持ちもゆっくり休めてあげましょう。
ストレス解消法は
精神的ストレスはなかなか自分では気付きにくいですが、小さなストレスからケアをしていく事で、大きなストレスへと悪化する事はないでしょう。
ストレス解消法として、趣味や好きな事をすることがあげられます。しかし、身体が疲れている時に体力を使うストレス解消は疲労が増加してしまい、身体も気持ちも休まらないでしょう。
また、思考は常に動いているので、仕事の事、お金の事、人間関係の事、嫌だった時の事、イライラした時の事、悲しかった事、自己嫌悪して自分を責めている事などを考えてしまうと、休んでいるのに頭はフル活動してしまいます。
起きてしまった出来事をいつまでも考えてしまうと、ストレスが解消されず、気持ちが沈んでしまうのです。
辛いと感じたら、考える事を「ストップ」しましょう。
メンタルケアをしてみる
ゆっくり休息を取るには、周りからの理解も必要となります。
信頼できる人に話を聞いてもらい、今の辛い状況を話してみましょう。
一人で抱え込んでしまうと、感情のやり場がなくなり、我慢する事が増えてしまいます。
「休むことで周りに迷惑がかかるかも」や「誰かに頼ってもいいのかな」「○○が出来ない自分はダメだ」などと思い悩んでしまうのは良くないでしょう。
誰かに頼る事は決して悪い事でも、弱い事でもありません。
勇気を出して自分の思いを伝える事が大切です。
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